「二人とも、まだきんちょうしてるんじゃない?」


梨々花は鏡をカバンから取り出して、あたしに向けた。


「祥の前でもニッコリ笑って話した?」


「うーん……」


そう言われると自信ないかも。


きんちょうしてたし。


すると、梨々花はあたしにある提案をした。


「やっぱり打ち解けるには、あれね」


「あれって?」


梨々花はぱぁと顔を輝かせた。


「決まってんじゃない!!デートよ」