ウソつき恋愛<番外編追加>

〔麻結Side〕

「麻結ちゃん、用事って何?」


「あのね、波斗君。実は相談があるの」


「相談?」


あたしは深呼吸をする。


「最近、祥に凄くドキドキして……」


「ちょっと待って」


いきなり話を止めた波斗君。


波斗君は呆れたようにあたしを見る。


「何よ?」


「あのさ、それってノロケ?」


そのとたんに、熱くなるあたしの顔。


「ちがいますっ!!もう、マジメにきいてよ。本気で悩んでんだから」


「ゴメンゴメン。でも、ノロケだったらオレ」


波斗君は、そこでいったん言葉を止めた。


そして波斗は冷ややかに告げた。


「帰るよ?」


か、顔が怖いよ、波斗君っ。