ウソつき恋愛<番外編追加>

こうやって麻結に触れるのは久しぶりだ。


俺の胸に顔をうずめる麻結の頭をそっと撫でた。


麻結がスリスリとすりよってくる。


「ちょっ、麻結?」


思わず手が出そうになるのをこらえて、麻結を引き離す。


「麻結、どうし……」


「やっぱりダメ?あたしには祥のことドキドキさせること、できない?」


しょんぼりしたような麻結。


「んなことねぇーよ」


だって今、麻結が可愛すぎていろんな意味で危なかった。


「祥、ゴメン。実は……」


麻結はいきなり謝ったかと思うと、数日前のことを話し出した。