ウソつき恋愛<番外編追加>

「麻結、やっぱりかわいいな」

「なっ……」

祥は頬を緩めて、あたしの頭を撫でる。

何度も、優しく。


それだけで、なんでも許しちゃえる自分は単純だと思う。

でも、それくらい祥が好き。


「あ、麻結、言っとくけどな、俺も波斗もA組なんだよ。つまりな、お前と同じクラスだ」

「えっ、あ、そう、なんだ……」

どうしようっ。

すっごく恥ずかしい。

穴があったら入りたい。

「ねぇ、祥。さっきの忘れて」

「えー、どうしよっかなー?」

「忘れて!」