「麻結、俺のクラス聞きたくないのか?」

祥のその質問にギクッとしたが、こくりとうなずいた。

「なんで?」

祥は寂しそうにポツリと言う。

あたしはハッとして祥を見た。

祥の瞳があたしを捕らえて離さない。

いや、そらせない。


「あ、あのね。もし、祥と同じクラスだったらって考えてたから、違ってたらショック大きいし。だから、聞きたくなかったのっ!」


あたしがそう言い切るのと同時に、ふわりと温もりに包まれる。