夢香ちゃんも梨々花も同じクラスでよかった~。


ん?


何か忘れているような……まぁ、いっか。

あたしはまた、梨々花と夢香ちゃんとの会話に花を咲かせていた。


「麻結、なんか忘れてねぇか?」


背後から聞こえてきた声にドキリとする。

なぜ、考えていたことが分かるのか。

それは……

「おい、麻結。俺のクラスは知らなくていいのかよ」

忘れられている本人だったから。


あたしはくるりと体の向きを変えて祥を見る。