【麻結Side】

「麻結ちゃん、今度どこか遊びに行かない?」

夢香ちゃんは、そう提案してきた。

「いいね。アタシ、カラオケ行きたい!」

梨々花はノリノリで鼻歌を歌い始める。

今日もあたしは、梨々花と夢香ちゃんと休み時間を過ごしていた。

祥と付き合っても、夢香ちゃんに何も言われなくなったし、こうやってよく話すようになった。

あたしの知らない間に、梨々花も夢香ちゃんと仲良くなっていた。

あろうことか、夢香ちゃんは「今までごめん」と、あたしに謝ったのだ。