「麻結?」

「心配したんだからね!大ケガしたって聞いて……」

「悪かった、ウソついて。でも、話したいことがあったから」

祥はあたしの腕を引っ張って、引き上げる。

ベッドの上に座っている祥の隣に座らされる。

そして祥はポツリポツリと話し出した。


「俺、B組のみんなでちょっとしたゲームをしてたんだ。誰かに告るって罰ゲームつきで。そのゲームに負けたのが俺だった」

開いてる窓からビュッと風が入ってくる。

カーテンが風に揺れた。