ハルの声がきこえた。 後ろを振り向くと・・・ 壁に背中をつけて座っていた。 「買ってきてやったぞ!!」 私がビニール袋を見せながらいうと・・・ 「わかったから、早く貸せ」 いつも通りの流れになった。 「なんか聞こえないなー?」 いくらなんでも・・・ 『ありがとう』ぐらいは言わなきゃね。 「あ...。んだよ」 「感謝の言葉が足りないなー」 私がハルのことを黙って見つめていたことには、 さすがに叶わなくて・・・ 「...ありがと...。」