一匹狼に恋をした。






樹side


「今年は、出ようよ…ね??」


颯を渚と尚以外皆立っていたから、

渚が俺たちを見る目線は、いわゆる「上目遣い」。


正直、上目遣いなんて、興味がなかったし…

今ままで近づいてきた女にも上目遣いをされた経験が

あったけど、ここまでかわいいとは思わなかった。


「渚っち可愛いっ!!♡渚っちが可愛いから今年僕出るぅ~♪」


ここまで、ストレートに言える尚が羨ましいと思った。


「だね~。しかも、嬢。さっきの顔、目線、ぜぇーんぶ

 超そそるんだけど…」


「さっきの顔、目線…??私、変な顔した??」


蓮も、すごいと思う。しかも、妙な色気まで出てる。

いちいち、色気だすなよ…。


ほんと、こいつら2人はすげーと、思う。


ガラっ。と、勢いよくドアが開いて、「てめーらっ!!

席につけっ」と、大声で叫んだ。


「今から、お前たちが楽しみにしている文化祭の出し物を

 考える。今年は、去年のように男ばっかりじゃないから、

 少しは、楽しめるぞ。なんせ、うちのクラスには、、、」


聖の言葉に皆の視線が渚に集まる。


「「ちっ。」」


気が付けば、俺と颯の舌打ちの音が重なっていた。