「わたしね、彼の為に中学では校則でだめだったけど、高校になってから垢抜けるようにがんばったよ?メイクだって一生懸命研究して、髪の毛染めて…」 「うん…」 「でも、始業式のとき呼び出されたのは坂枝さんだった。文句も浮かばなかった。だって根っからが違うって…思ったもん…」 そんな風に思う子もいるんだ。 こんな素敵な恋をしてる子もいるんだ。 恋をすることも良いかもしれない。 ふと、思った。 人生の時間を、自分の時間を恋に使うことも、 悪くないかもしれない。