「あ、舞田さんすいません…」 「いやいや、謝らなくて大丈夫だから」 さ、行こう?なんて言ってまた歩き始めた。 「もう大分夜なのにすごい人ですね…」 「そうだね…」 少しだけ、舞田さんの手があたしの手に触れる。 「ま、いたさん…?」 「今だけ、離れないように」 軽く握りしめられる手。 握り返すことはしなかったけど、 振り払うこともできなかった。