『もしもし、俺。大希』 「おはよう、あたしを家から追っ払った上理由も話さないこの馬鹿弟」 『るせーな、ていうかそれは悪かったよ。でさ、 朝飯作ってくんね?』 「はぁ!?なんであたしが家まで戻ってそんなめんどくさいこと…きゃ」 背中にずっしり重いものが乗る。 「おはよう、秋穂さん。朝っぱらから誰と電話してるの?」 素肌が当たってドキドキする。 「えと、弟、です…」 「ふーん、男と」 「いや、でも弟」 「関係ねえよ」