「なんて?」 「家帰ってくんなー、だって。ほんと勝手な弟で困る」 そう言いながらスマホをしまう。 「さてと、打ち上げ…」 隆裕くんが立ち上がる。 嫌だ。 なんて思ってしまう。 今日はずっと隆裕くんといたい、なんて我が儘が頭の中をぐるぐるする。 隆裕くんのTシャツをぐい、と引っ張る。 「ん?どうしたの?」