それってつまり 隆裕くんの家には誰もいなくて、 隆裕くんはあたしにそこへ泊まりに来ない? って言ってるってことでいいのか。 …それってつまり、そういう…ことか。 「わかった…ちょっとだけ考えさせて?」 そう答えると、 「うん、ゆっくり考えればいいから」 夜の暗闇の中でも、このくしゃっとした笑顔ははっきり見えた。