暫くして目が覚めた
時計を見ると30分しか経っていなかった
眠っていても龍が気がかりで
ふわふわと落ち着きのない眠りだった
隣で眠っている龍の寝顔は
とても綺麗でとても儚く感じた
おでこに手をやると
まだ少し熱を持っていた
少しだけ不安を感じつつ
もう一度龍の脇に体温計を挟んだ
音をたてた体温計を確認すると
朝に比べて少し下がって
37.5分という数字が載っていて
私の不安も少しは和らいだ
私は何にこんなにも不安なんだろう…
そう考えた時前に壮に
いわれたことを思い出した
『体調が戻ってすぐは
情緒不安定になりやすいんだ』
そう考えてから
龍が人の気持ちに敏感なのも
ふと思い出した
常に人を見てる龍だからこそ
わかる変化があるらしい
そこで前に過呼吸の発作で
パニックになった時に貰った
精神安定剤の存在を思い出した
飲むつもりは無かった
でも薬を探してみてあった時に
飲まなくてはならないと
何かに動かされているように
本能で私はそれを口に運んだ
すぐに他のをしまって
龍のところに戻った
龍のところに戻ると
安心したのかそのまま
横で眠ってしまった

