私はその手紙を貰ってすぐ、家に帰った。 そしてゆっくり、白い便箋を取り出した。 久しぶりの葵の字に、まだ読んでもいないのに、涙が出てしまう。 確かに、生きていたという証拠がここに記されている。 ゆっくりと、目を通す。