そしていつものように葵が私を見つけると、笑顔で走ってこっちに来た。
「結衣ちゃん!」
「これ……美穂(ミホ)から、葵が好きだって」
そう言って、踵を返す。
「じゃあ、それだけ」
怒り気味な言葉を残し、私は家へと帰ろうとした。
「待って!」
――え?
「あのさ……前から思ってたんだけど、何か……怒ってる?」
「…………」
「え?! やっぱり……怒ってる?!」
「半分あたってるかも」
「やっぱり……」
俯く葵。
この性格は、天然なのだろうか?
何ていうか……単純?
「私……葵のそういう性格が、ズルいと思う。
まぁ、私の僻みよ。
気にしなくていいから」
「――え?」
「結衣ちゃん!」
「これ……美穂(ミホ)から、葵が好きだって」
そう言って、踵を返す。
「じゃあ、それだけ」
怒り気味な言葉を残し、私は家へと帰ろうとした。
「待って!」
――え?
「あのさ……前から思ってたんだけど、何か……怒ってる?」
「…………」
「え?! やっぱり……怒ってる?!」
「半分あたってるかも」
「やっぱり……」
俯く葵。
この性格は、天然なのだろうか?
何ていうか……単純?
「私……葵のそういう性格が、ズルいと思う。
まぁ、私の僻みよ。
気にしなくていいから」
「――え?」

