首がくすぐったい。 我慢にも耐えきれず、姫香を、起こした。 「大丈夫か?」 「!?だっ大丈夫!!」 心配してたら、急に元気な声になった。 「って、私っ、こんなかっこ……」 「気にしないよ。俺は」 「//…………!!」 そう言うと、姫香の顔が真っ赤になった。 懐中電灯があるから、顔は丸見え。 俺は、姫香の好きな人を、薄々気づいていた。 俺だってことを。