「崖んとこで、俺が先に歩いていっちっまって……待っても来ねぇから、先に帰ったのかと……」 「うっうそ……。あの子、暗いとこで一人で歩くの極度に怖がるのに……一人で帰ってこれるわけない……て言うか崖なんてあった?」 やっぱり間違ってたのか……。 「いや、道間違えたみたいで」 戻ってきてないのは、俺たちだけだった。 「ちょっ、ちょっと待って……手いうことは、姫香は、崖から落ちたってこと?」