「あっ、お帰り~」


あの後私は、果穂のもとへ戻った。
翔哉君は、果穂にも言ったらダメっていってたから言えないしー。


何事もなかったようにしなきゃ。

「携帯あったよ」


「おーよかったね。遅かったけど見つからなかったの?」


「えっ!そ、そうだった?うん、なかなか見つからなくて」


苦しい言い訳だな。屋上でも同じ場所にしか居なかったのに、探すのが時間かかるわけがないし。



「そ、じゃ帰ろー」


バレてない?ふぅー。