私が座っていたソファーのすぐ右手に、5段くらいのお洒落な棚があった。

そこには、カラフルなフレームに入った写真がいくつか飾られていた。

「あ、西山さんと私のツーショットだ。」

クスノキの前に、二人で並んでいる写真。二人はとても楽しげに笑っていて、良い雰囲気だった。

「・・『大人楓子』・・・未来は、幸せ・・・?」

私はポツリと呟いた。

写真に写っている自分の表情を見たら、明るい未来かも?って期待している私がいる。

他人の事を見ているようで不思議だけど、

なんだか心が温かくなった気がした。