「お母さん、おはよー!」 今日は11月6日 水曜日。 あれからまだ数日だけど、私は毎日を笑って過ごすようにしている。 ううん、自然に笑顔でいられたんだ。 「あら、楓子、今日は随分早いのね?」 お母さんが驚いた顔をしている。 「うん。なんか、自然に目があいたの。せっかくだから、早く行くね!!」 私はささっと朝食を済ませた。 制服のポケットに、あのイチゴミルクの飴を忍ばせ、家を出た。 今日は自転車で行かなくても余裕だ。