ママは目から何かがこぼれていた。 悲しそうに何粒もの涙をこぼしていた。 パパはなにか、小さなものを手にのせていた。 手のひらにちょうど乗るくらいのちっちゃなもの。 ぼくはそれに近寄った。 まだ出来上がってない体。 小さな小さな体。 それは紛れもなくぼくだった。 だって…ママとパパはその小さなものを見て… 「空」と何回も何回も呼んでいたから…