~3年後~ あれから3年がたち 私達は高校1年生になった。 「行ってきまーす。」 私は誰もいない家を後にした。 家の前で辺りを見回した。 「まだ来てないか。」 携帯電話の時計は8時過ぎを示していた。 早くしないと遅刻する。 「おはようー、朱。」 「怜!遅い、遅刻する!」 「ごめんごめん。」 私は3年前のあの日から お金持ち嫌いはなおらないけど 怜は嫌いじゃない。