my existence sense-神が人を愛す時-










「ネモフィラ様。
今日も素晴らしいお恵みに感謝致します」


ッ。
彼等はそれぞれに摘んできた花々や果実を祭壇に供える。

そして述べるのは心からの感謝の言葉。
ネモフィラ無くして自分達は生きていけないと判っている彼等。
だからこそ心の底からネモフィラという存在を崇拝し信じていた。












「みんな、ありがとう」



ッ。


「ネモフィラ様!」



ふんわり花の甘い香りがした気がした。

その瞬間に祭壇の奥の暗がりからパアァッと柔らかな光が立ち込めてその光の中から人影がぼんやり現れる。
光を背に現れた人影は後光が差しているかのようで神々しい。

......。
まぁ本物の神であるのだから神々しいのは当たり前であるのが。



ッ。
その影に祭壇に集う妖精達は深々と跪く。

奥から現れたその人は一歩一歩ゆったりと歩みを進めて跪くその人達の横をすり抜けていく。
穴の入り口の松明の灯りが少しだけ揺らめいた。









「今日もいつもと変わらず此処はとっても美しいわ」