「それで、どうしたの?穂波先生が女のことで悩むなんて、そうとうその人に惚れてるんだね?」




またも村上先生に言い当てられ、次第に顔が熱くなっていくのがわかる。





「うっわ・・。ほんとにわかりやす(笑)」



「ちょ・・そんなこと言わないで下さいよ。」



俺は村上先生に最近あった出来事を話す。




あくまで学校外であった出来事として。





「へ~そりゃ本当にタイミングが悪かったな。穂波先生、神様になんか嫌われるようなことしたんじゃないの?」





村上先生にそう言われ、傷んでいた俺の心にさらに深く傷が入る。





「まぁ~・・そうなのかもしれないっすけど・・。たとえ叶わない恋でも、俺はほんとに好きだって気持ちがあるんですよ。なのに・・・・誤解とかされちゃって。無視されるし。俺、どうしていいか分かんないっすよ~。あ~女ってほんとわかんねぇ・・・」





やけになってビールを一気に飲んだせいなのか、この気持ちのせいなのか・・・いつもより酒がまわって、俺は酔っぱらった。





「そうだよね~。女の人って難しいよね。でも、その女の人が穂波先生を好きだってことは間違いないんじゃないかな?」




「・・・・・え?」