「そーかなぁ。やっぱり先生にもわかんないよな~。難しい問題だー。でも、自分が納得いくまでがんばってみようと思う。」 そう言って、俺を見る斉藤。 また・・・そんなまっすぐで偽りのない目で俺を見ないでくれ・・・。 そんなに希望を満ち溢れた目で・・・。 誰かを好きになるって、こんなにも人を輝かせられるんだ。 心がキレイになっていく。 「おう・・がんばれ」 俺は、斉藤にそう言うのが精一杯だった。