でも・・あの日を境に、相川は俺に頻繁に話し掛けてくれるようになった。 「先生、先生!」って。 そんなかわいい顔して、俺のこと呼ぶなよ。 ・・・あ、でも今、村上先生にも同じような顔してた。 むぅ、拗ねてやる。 俺の、小さいけど堅い決心が早くも揺るぎそう。 そして、俺の決心がもっと揺らいでしまう事件が起きた。 それは、ある日の放課後のこと。 「せんせ~」 と後ろから声をかけられ、振り返る。