「妃菜~!」





そのとき、体育館の方から一人の女子生徒が走ってやってきた。





「いたぁ妃菜。帰って来ないから心配しちゃって・・・・って先生??」





何で先生がいるの?って顔しているのは、松木才華(まつきさいか)。








「あっあのね、私こけちゃって、偶然先生がいたみたいで助けてくれたの・・」






「あ~そうなの?てか、大丈夫??」





パンパンと、相川の服をはたく松木。





「大丈夫だよ、才華ちゃん・・・」





「大丈夫なら良かった。先生が挨拶するって、行こ?穂波先生もありがとう」






そう言って相川の手を引っ張って連れて行ってしまった。