「先生・・・肝試し、先生も来るの?」




部室の前まで来ると、相川がそう聞いた。


そっか、相川はBクラスだもんな。






「あぁ。俺と村上先生が監視役でな。お前もちゃんと参加しろよ?」




ポンと、相川の頭に手をのせた。





「わ・・私、怖いの苦手だから・・最初聞いた時、迷ったの。だけど・・先生が行くなら、私も行こうかな・・・・」






もともと小さい声がさらに小さい声で話す相川。



だけど、しっかり聞こえてた。




聞こえてたぞぉ。







俺は照れちゃって思わず、「え?」って聞き返しちゃったけど。







「何でもないよ」て笑った相川の顔はまた真っ赤になっていた。