「最初は、本当にショックであのあと大泣きしました。でも考えてみたら、これはチャンスなんじゃないかって。もしかしたら穂波先生を私のモノにできるかもって。最低なことだってわかってたけど、でも気持ちが止められなかった。それでも・・・穂波先生は、私の思い通りにしてくれた。本当に幸せだった。でも・・それ以上に辛かったです。好きな人を私が縛ってる。そう思うと夜も眠れなかった。
ごめんなさい・・・・・・・・」






これが蓮見先生の本当の姿で、本当の気持ちなんだ。



俺は、蓮見先生の中身を全然見ようとしてなかった。



自分のことは、自分の中身を見てほしいとずっと思ってきたはずなのに。





どうして蓮見先生がこんな行動をとったのか、ちゃんと考えなかった・・・俺。





「俺、男としても教師としても失格だな・・・・・。
蓮見先生は謝ることなんて無い。俺がもっと考えていれば、相手の立場にたって考えられる人間だったなら・・こんなことにはならなかったんだ。謝るのは俺の方だよ。苦しませて、辛い思いさせてしまって・・ごめんな・・・・・」







「穂波先生・・・・・・・・・・。行ってください、先生。好きな人のもとへ。」





「えっ・・・・・・・?」