「あ、すいません。ありがとうございます」




「元気なさすぎだよ。魂ちゃんと入ってる??(笑)自分で決めた道なんだろ?これが。だったら、あの子の為にも君が笑顔でいなきゃどうすんの?」




「分かってます。分かってますけど・・・・・」





それ以上何も言えなかったし、村上先生も何も言わなかった。







そんな時だった。


松本から一本の電話が入っていた。





「松本?どした?」



『どした?じゃねーよ、先生ぶんな!アホ!』



あれから松本の態度も一遍。

以前よりさらに強い態度で俺に接するようになった。





「お前なぁ。個人の問題は別として、俺は一応教師なんだぞ。その口のきき方はねぇだろ」




『一人の生徒をギリギリのところにまで追いやっといて、何が教師なの?妃菜が今どんな状態か知らないでしょ?!』





「え・・・妃菜が、なんだって・・・????」




急に手に力が入らなくなる。


妃菜のことは、担任である村上先生に様子を聞いているから知っているつもりだった。



“いつも通り笑顔で生活しているみたいだよ”



そういう村上先生の言葉を信じ切っていた。