「あ~相川ね。あの子天然ちゃんなんだよ、きっと。俺もまだ一人ひとりに対して詳しくないんだけど。でも、あの子はいつも雰囲気が明るいね。きっと周りの人に優しくできる子なんだと思うよ。」







「そうなんすか~・・・。」






村上先生に、相川の話を聞き、相川の顔が浮かぶ。






俺の中であの子の周りには、いつも桜が舞ってる。






「ま、仲良くしてやってよ。俺のクラスの生徒も、先生と話したいっていう子がいっぱいいるみたいだからさ」





村上先生は、ポンっと俺の肩に手を置いた。






「本当っすか?俺も仲良くしたいですよ~」






「でも、惚れさせないでよ~。」



なんてまた冗談を言う、村上先生。







そんなことない、絶対、多分。




でも、今日は、あの子の名前がわかって、ちょっと嬉しい、なんて思ってしまった。