『リナリア』~生徒に恋した体育教師~







俺が居酒屋に着くと、村上先生はすでに焼酎を飲んでいた。





「おっ来た来たぁ~」





「ふふ♪やっぱり村上さんの飲み相手は穂波さんなんですね(笑)」





俺たちは、その店に行き過ぎて、店員さんにまで名前を憶えられた。





「あっ、どうも。俺は、ビールで」





「はい、了解です♪」




俺は、いつもの席に座る。





「あ~、めっちゃ元気ないじゃん。また例の彼女に泣かされた?」




「いや・・・俺が悪いんです・・・」





「はぁ。話しちゃいなよ。俺が彼女に会って告げ口する訳じゃないんだからさ。ちょっとでも、話したら楽になるよ?」





「ホント、ありがとうございます・・・」





俺は、正直な気持ちを村上先生に話した。