『リナリア』~生徒に恋した体育教師~







「好きになって、ごめん・・・・」






「先生、どういう意味なの・・・・?」





俺は、握っていた手をそっと離した。






「俺がお前を幸せにしたかった。でも、妃菜はきっと俺と一緒じゃない方が幸せになれると思う・・・」




なに言ってんだ、俺・・・・



でも口が勝手に・・・。







「わかった。やっぱり、先生は私のことなんて好きじゃないんだ・・・・わかった・・・・」




妃菜は走って行ってしまった。




どうしうよう・・・・俺、追いかけたいのに追いかけられない。




足が固まって、動けない。





俺・・・・・・・・・・最低だ。