夕食の時間が過ぎ、次は海辺で一大イベントのキャンプファイヤーの時間。






全クラスの生徒が協力し合い、一つのものを作り上げていく。






「生徒たちの真剣だけど楽しそうな顔は素敵だ~・・、なんて思ってる?」





またもや背後からいきなり声を掛けられ、俺は驚いて振り返った。






「も~先生!ほんと毎回毎回・・・ちゃんと前から話しかけ下さいよ(笑)」




「だって俺が気付いたとき、君いっつも前にいるんだもん。それよりさ、さっきの時間、君また熱血教師やってたね~」




ニヤニヤしながら村上先生は言う。



あ~やっぱり見られてたか。






「いや、なんつーか・・勝手に口が動いちゃうんですよね~・・」





「は~、君は教師の鏡だよ。また女子生徒を虜にしちゃってさ。騒いでたよ~俺の周りで(笑)」



なんて、村上先生は言うけど・・・





俺は全然、教師の鏡なんかじゃない。




俺は・・・・教師失格なのに。





罪悪感が一気に俺を襲った。