あふれるほどの愛を君に


そう言われ考え直してみれば、確かに大したことないなんていうのは言い過ぎだったように思えた。


「素直なハル君らしくて可愛いって思っただけよ。だから、そんな顔しないの! ね?」


僕の頬を人差し指で押してくるサクラさん。


”そんな顔” って、こんな事で笑われたくらいで別に拗ねたわけじゃないんだけどな。

それにその ”可愛い” っていうのが、ちょっとした地雷だったりするのに……。


なんて、年の差を気にならないって言いながら、そんな些細な事で一々立ち止まるほうが余程気にしてるみたいだ。

そんなとここそ子供じみてる、そう思えて違う話題を振った。


「この部屋、やっぱりサクラさん一人だと広すぎるね」


急な話題変更は、ちょっと不自然だったかな……。思いながら、対面キッチンと広めのリビング、それから階段へと視線を移動させた。