苺は目を開けた。

 今日はクリスマスイブだ。


「おっはよー」


 廊下で龍二が祐二に挨拶をするのが聞こえる。


「…どうしよ」


 龍二をデートに誘おうか、それともここで休んでいようか。

 ――と、部屋のドアが開いた。


「まーいちゃんっ」


 テンションの高い龍二の声が聞こえた。
 ドキッ

 胸が高鳴る。


「ねぇねぇ、一緒に遊園地行かない?」