「…嫌だっ」


 苺は真澄の胸を押して、どうにか逃れようとした。


「じゃあわかった。認めてくれたらいいよ?」


 真澄が囁いた。



「え?」



「苺の好きな男が、龍二だって、認めるなら抱くのやめてあげる」



 真澄はそう言いつつも苺の服のボタンを外していく。



「み、認めないもんっ…」



「へぇ…じゃあ、抱いちゃっていいんだ…?」



 真澄の手が、苺の首筋に伸びてきて、少し前に彼が残したキスマークの痕をなぞった。