あたしの右隣にはいつもあいつが居て、少し高い体温を「子供みたい」と笑いながら指を絡め合っていた。


未来という限りなく不確かで不透明な物に対して特別な約束などは無かったけれど、当然この心地良い空間は変わることの無いものだと信じ込んでいた18歳、高校最後の夏。