密着していたはずだった背中は、実はとても遠い場所にあって。
手を伸ばしても届かない距離であるからこそ、諦めも出来るというものではないだろうか。


手に入れたはずの物が実は手に入っていなくて、その隙間に転がり込むように入り込んだ物がある。
代替品と言っては何だけれど、十分過ぎる程のその物で満足してしまうしかないのかもしれない。


選ぶと言うよりも、必然的に選ばなければならなくなった。


そう言えば上手い言い訳になるだろうか。