他の人の不幸の上に成り立つあたしの幸せは、酷く脆く、浅い夢のようで。
たとえ掴むと壊れそうな程儚くとも、それでも良いと思えるうちは幸せなのだろう。

世間に流されて結婚を焦るよりも、ほんの刹那でも良いからこの手を繋いでいたい。
そう望むことで彼を縛れるのならば、あたしは死ぬまでそれを望んで生きよう。