ラブソングを君に

ぽろん。

優しくて、深く響く音が音楽室じゅうに行き渡った。



「柔らかくて優しい音がするだろ?」

「うん」

てんでばらばらに叩いているのかと思いきや、聞き覚えのある旋律が流れてきた。

「…これ、って…」