「サクラ!!大丈夫かっ!?」


お兄ちゃんは
駆け寄ってきて
抱き締めてくれた。


「ウッ…ウッ…お兄ちゃん…
怖かったよ…」


震えが止まらなかった…


「もう大丈夫だっ。」


蒼空はもう大丈夫なのか
私の側に来て
私が落ち着くまで
ずっと背中をさすっていてくれた。





「グスッ…もう大丈夫。
お兄ちゃん、蒼空ありがとう。」


「そうか。なら良かった。」

そう言ってお兄ちゃんは
私の頭を撫でてニコッと笑った。


「蒼空ちゃんはもう大丈夫??」


「はい…大丈夫です。
ありがとうございました。」


蒼空は私が落ち着くまで
背中をさすっていてくれたのに…私は…


「蒼空ごめんね…
私、蒼空に何もしてあげられなくて…
ご、「サクラは何も悪くない!!
だから謝らないで。」」


蒼空は私の言葉をさえぎって
そう言ってくれた…