あたしってズルいなぁ。 馬鹿だなぁ。 「花菜。そんな息切らして、どしたん?」 睦月くんがあたしに話しかけた。 あたしは目を閉じて深呼吸した。 そしてぱっと目をあけて、頬を赤らめながら言った。 「------------会いたかったから」