チャットの貴方に恋をする


ー数時間後、帰り道

私は眉間に皺を寄せたまま歩いていた。

男子のニヤニヤと笑うあの顔が嫌でも頭に浮かぶ。

「死んでほしい」という声が、耳に残りドロドロとしたものとなって脳内に響く。

気持ち悪い…きもちわるい…キモチワルイ…

私は頭をガリガリと音がなるくらい掻き、それらを払拭した。

どうせいつもの事だし、それにあっちが言ってくることは事実だろう。

私はそう考えながら黙々と帰路についた。