私はドアノブにてをかける。お客さん、といっていたから恐らく瑠璃ちゃんだろう。夏休みの宿題はまだ終わってないし、一緒にやろうと言う用件だろうかー
「はい、どちら…さ………ま…?」
「俺だけど」
声の主を、私は見上げる。切れ長な目に、形のいい鼻、桜色の薄い唇、総合して一目では男と判断しにくい顔立ちに多少染めたからだろう、綺麗な茶髪ー
「…七海さん?」
私はぽかんとし、七海さんを見た。七海さんはしれっとした顔で私を見ていた
………って、しまったぁぁぁぁ!!瑠璃ちゃんだと思ったからTシャツに体操服の短パンだ!!
「ちょ、ちょっと待っててください!!」
私は急いで自室に向かい、着替え始める。清楚なYシャツに、細めの黒ネクタイ。ショートパンツ
髪もいつも以上に綺麗にとき、再び玄関に向かった。
「ご、ごめんなさい…お待たせしました…」
私は息を切らしながら、七海さんをみる。七海さんの頬や首筋には汗が伝っていた
「と、とりあえず暑いから上がってください…」
私はそういうと、家に入るように促した。

