どれだけ時間がたったのだろうー 私は布団から体を起こし、枕元に倒れている目覚まし時計を見る。 「…2時…昼飯食わずに…寝ちゃったのか…」 たしか、電話があったのが11時だった。泣き疲れて眠ってしまったからか、体がひどくだるい。 私は欠伸を1つ漏らすと、大きく伸びをした。 「雪那ー、お客さんー」 姉ちゃんの声が耳に届いた。声が遠いから、おそらく1階から叫んでいる(?)んだろう。 私は布団からでると髪を適当に結んで1階に降りた。