チャットの貴方に恋をする


七海side

「あのやろう…」

俺は息を切らし、マップと現在地を照らし合わせた。

瑠璃が教えてくれた場所は俺がいた所から遠く、走っても30分以上かかる場所だった

闇雲に探さず、最初から瑠璃に聞けばよかったー俺はため息を1つ漏らしながら再び走り出す。


足を進めている間、俺の脳内に雪那の泣き顔が浮かんだ

顔をくしゃくしゃにして叫んだ、拒絶の言葉が耳に残った。

今すぐ謝りたい。泣き顔を、見たくない

俺は息を切らしながら、走り続けた